国際シンポジウム「東アジア資本主義の矛盾—その解決に向けて」7月11日?12日
INFORMATION
20世紀は日米欧による三極化時代と呼ばれていた。それが21世紀前半はアメリカ、中国の2強の時代となると予想されている。日本を含むアジア地域は、21世紀において多様な姿で急速に発展し、世界の中で重要な地位を占めつつあるからだ。1970年代には世界経済の一角でしかなかったアジアは、2050年には世界のGDPの50%以上を占めると予想されている。さらに東アジア域内の経済的結びつきは、ヒト?モノ?カネ?情報の域内移動を中華圏内のみならず日本?韓国をも巻き込んだ形で急速に流動化させている。
その結果、経済?ビジネス関係を軸に日本とアジア諸国との連関性と相互依存関係は一層の深まりを見せ、人的、文化的交流の機会もますます高まっているこうした状況にともなって、アジアの多様性と共通性を深く理解し、アジアと世界につながる総合的な想像力と洞察力が必要な時代になってきている。
一方、アジアには多くの矛盾も存在している。急速に進む高齢化社会、日増しに悪化する環境問題、南沙諸島の領有をめぐる領土問題、日本とアジア諸国との歴史認識問題など光と影が共存している。
本シンポジウムは、こうしたアジアに内包する二面性を分析するとともに、アジア各国が共存共栄していくために解決すべき課題を解明することを目的とする。それこそアジアが世界からも信頼される21世紀を迎えることになると考える。使用言語:日本語/中国語(同時通訳あり)
報告者
本学経済学部経済学科教授
郭洋春
本学経済学部経済政策学科教授
櫻井 公人
本学経済学部経済学科助教
星野 智樹
城西大学経済学部教授、本学経済学部兼任講師
張紀潯
本学経済学部兼任講師
石井 優子
国立台湾大学社会学部ディスティングイッシュトプロフェッサー優秀教授
陳東升 氏
国立台湾大学地理環境資源学部教授、国立台湾大学理学院副院長
周素卿 氏
国立台湾東華大学社会学部学部長
黎徳星 氏
国立政治大学社会学部
鄭力軒 氏
中央研究院社会学研究所
林宗弘 氏
中央研究院社会学研究所
謝斐宇助研究員
国立台湾東華大学社会学部
田畠 真弓 氏
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経済研究所
TEL:03-3985-4121